人の一生は、光の波形のように移ろい、進んでゆきます。波は山と谷の曲線を描きます。光が世界を遍く照らすことができるのは、この波形によるものです。

同じように、人の一生の軌跡にも山と谷があります。人生を歩む時、谷間では挫けずに心を強く持つこと。山の時は浮かれず、身を慎むこと。そのような心構えで人生を歩むことで、光の如く、自他を照らすことができるのです。

今、谷間を歩んでいると思う方は、どうか挫けず、気丈に立ち向かい、歩を進めてください。願わくば、今日この日が波の谷間の最後の日となるように。

人は苦しみを経験することで、初めて目覚めます。その目覚めが契機となり、苦しみを乗り越えていけます。仏陀が人生の様々な苦しみを説かれたのは、決してネガティブだからではありません。苦しみを認識し、それを乗り越える契機とするためです。

今、苦難に直面されている方も”生きる価値が無い”と意気消沈せず、苦難を自らの成長の糧としてください。それこそが人生の尊さです。また、”人生に希望がない”と諦めないでください。人生は常に夢を追いかけるチャンスを創ってくれます。


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