人類は、物質的な発展ばかりを
追い求め、精神の訓練を
おろそかにしてきました。
その直接的な結果として、
がんに次ぐ人類の第二の大きな脅威――
うつ病が生まれたのです。
当初、うつ病を患う人の平均年齢は
二十九歳でしたが、
今では十四歳にまで下がっています。
今後は、さらに深刻な状況に
なっていくでしょう。
どんな煩悩であれ――
貪り、怒り、慢心、嫉妬などが、
ひとたび私たちの意識の領域に
入り込むと、思考の働きを乱し、
心を不自由にし、安らぎを奪い、
ときには誤りさえも犯させます。
だからこそ、煩悩に向き合い、
それを克服することは、
どんな仇や敵に立ち向かうよりも、
はるかに大切なのです。
信仰は、人の幸福度を確かに高めてくれます。
信仰を持つ人は、
より明確で揺るぎない人生の目標を抱き、
心は深く満たされています。
プレッシャーや挫折に直面しても、
揺らぐことなく向き合い、
それを乗り越えるための力が、
内に静かに育まれていきます。
現実の生活では、あまりにも完璧を求めすぎると、
かえって生きづらくなってしまいます。
なぜなら、この世界には、そもそも完璧なものなど
存在しないからです。たとえあったとしても、
それはほんの一時にすぎず、しかも非常に稀なものです。
もし、どうしても完璧を求めるのなら、
目指すべきは、ただひとつ――解脱なのです。
人間にとって、お金がないこと自体は、
恐れるべきことではありません。
さまざまな工夫をして、お金を稼げば、
富を築くこともできます。
本当に恐ろしいのは、お金を手にしても、
生きる目的を見失ってしまうことです。
それは、どれほどお金や名誉を手にしても、
決して埋めることのできない、
深い心の空虚さなのです。
正しい人生の目的を見いだすことこそ、
人間にとって何よりも大切なのです。
私たちはしばしば、
自分こそ賢く、他の人は愚かだと
考えがちです。
しかし実際には、多くの場合、
その「自分は賢い」という思いこそが、
深い愚かさにほかなりません。
動物の命を踏みにじり、自然を破壊する
さまざまな手段を生み出すことは、
まさに最大の思い上がりであり、
自ら滅びの道を選ぶ行為なのです。
うつ病は不安から生じ、
不安はストレスから、
ストレスは執着から、
そして執着は無明 (無知) から生じます。
すべての根源が無明である以上、
では、どうすれば無明を
断ち切ることができるのでしょうか。
それには、無明と対極にある
智慧を育むことが必要です。
その智慧は、
仏陀の教えによって培われていくのです。
人類は、物質的な発展ばかりを
追い求め、精神の訓練を
おろそかにしてきました。
その直接的な結果として、
がんに次ぐ人類の第二の大きな脅威―
うつ病が生まれたのです。
当初、うつ病を患う人の平均年齢は
二十九歳でしたが、
今では十四歳にまで下がっています。
今後は、さらに深刻な状況に
なっていくでしょう。
どんな煩悩であれ ——
貪り、怒り、慢心、嫉妬などが、
ひとたび私たちの意識の領域に
入り込むと、思考の働きを乱し、
心を不自由にし、安らぎを奪い、
ときには誤りさえも犯させます。
だからこそ、煩悩に向き合い、
それを克服することは、
どんな仇や敵に立ち向かうよりも、
はるかに大切なのです。
信仰は、人の幸福度を確かに高めてくれます。
信仰を持つ人は、
より明確で揺るぎない人生の目標を抱き、
心は深く満たされています。
プレッシャーや挫折に直面しても、
揺らぐことなく向き合い、
それを乗り越えるための力が、
内に静かに育まれていきます。
私たちが苦しみに直面したとき、その痛みを通して世界の真相を見つめ、現実を正しく理解する智慧を育むことができます。
また、その苦しみを、自らの心を磨く力へと転じることもできるのです。
苦しみを正しく受け止め、善く生かすことができれば、人生はそこから、いっそう深く、いっそう豊かに開けてゆくでしょう。
毎日この時間になると、多くの人々が仕事へ向かう支度を始めます。
家を出る前の三十分から一時間ほどを、静かに心を調える時間に充てることが大切です。
心が穏やかで、喜びに満ちていれば、世界もまた自然と明るさを帯び、その一日はより豊かで意義深いものとなるでしょう。
