大乗仏教の唯識派、および中観派の見解を学ぼうとする人は、まず量子論(Quantenphysik) についてよく理解するべきです。
物理学・天文学の世界において有名なイギリスの学者ジェームズ・ジーンズ(James Jeans)は、始めに「宇宙は巨大な機械というよりは巨大な思考のようである」と述べ、続いて「もはや心は、物質世界に偶然紛れ込んでいる存在であるとは思えない。むしろそれを物質領域の創造者や支配者として認識するべき」と指摘しています。
また、フランスの物理学者バーナード・デスパーニア(Bernard d'Espagnat)も、「世界は物質によって構成され、しかも人間の意識から独立して存在するという一説は、量子力学の見解や、その実験によって得られる事実と矛盾する」と指摘しています。