怒りの心・瞋恚を抱く人は、喜びとは無縁になりま

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2024-07-22
作者: ジグメ·プンツォク·リンポチェ口述、ケンポ·ソダジ·リンポチェ翻訳·編集
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怒りの心·瞋恚を抱く人は、いつまでも自由になることができません。一瞬たりとも喜びを得られず、ましてや他人から敬意を払われる筈もありません。

実際、怒りの心·瞋恚は自らの心を燃やし尽くす猛火であり、一瞬にして全ての善根を余すことなく破壊することができます。

この世界で、怒りの心·瞋恚より重大な罪禍はありません。

怒りの感情をなくすためには、力を尽くして自他平等の修行に励まなければりません。

自身が幸せを望み、苦痛を厭うように、他の人々も幸せを望み、苦しみを厭います。このことを知っていただければと思います。

このように、我が身を鑑みて他の人のことを思いやれば、他者が自身に害をなしたとしても、それはその人が苦しみに束縛されているがゆえと理解できるでしょう。

もしそうであれば、個人の損得に拘ったりすることなく、他者が一日も早く安楽を得られるように祈ることができるようになります。

このような自他平等の慈悲心が、常に思考や言動に現れ、如何なる衆生に対しても起こすことができれば、この人は如意宝珠のように、衆生に広大な利益をもたらすことができます。

それだけではなく、自らの心も喜びで満たされ、願いも自ずと成就し、現在と将来のすべては順調で円満になり、功徳は衰えることなく、上弦の月のように日増しに満ちていきます。

疑いの余地なく、このような人が現世で威厳ある者となるのです。